【この記事でわかること:薬剤師に向いている人の特徴】
- 患者さんの健康や安全を守ることに責任感がある人
- 医師や看護師などと連携してチーム医療に貢献できる人
- 最新の情報を常に学び、アップデートできる人
- 患者さんやその家族に、親切で丁寧なコミュニケーションができる人
- 高い倫理観で社会的な役割を果たせる人
薬剤師に「向いている人」と「向いてない人」の特徴
薬剤師として働いていると、

この人は几帳面で薬剤師っぽい!



あの人の性格は薬剤師に向いていないなぁ…
と感じることがあります。
薬剤師の仕事は、医師の処方箋に基づいて患者に適切な薬を提供するだけでなく、薬の効果や副作用、飲み合わせなどについても説明やアドバイスを行います。また、薬の管理や調剤業務、医療機関との連携なども薬剤師の仕事です。
そういった仕事に対して、明らかに薬剤師の仕事には向き不向きがありそうです。
それでは、薬剤師に向いている人の特徴はどのようなものなのでしょうか?ここでは、薬剤師になるために必要な資格や能力だけでなく、人間性や性格なども含めて紹介します。
薬剤師に向いている人の特徴
薬学に興味がある
薬剤師になるためには、まず薬学部を卒業し、国家試験に合格する必要があります。薬学部では、基礎科学から臨床薬学まで幅広い分野の知識を学びます。そのため、薬学に興味があることは、薬剤師に向いている人の基本的な条件です。薬学は常に進化しており、新しい薬や治療法が開発されています。そのため、薬剤師は卒業後も学び続ける必要があります。薬学に対する好奇心や探究心がある人は、薬剤師として成長できるでしょう。
コミュニケーション能力が高い
薬剤師は、患者や医師、看護師などさまざまな人と関わります。そのため、コミュニケーション能力が高いことは、薬剤師に向いている人の重要な特徴です。コミュニケーション能力とは、相手の話を聞く能力や自分の意見を伝える能力だけでなく、相手の立場や感情を理解する能力や信頼関係を築く能力も含みます。
例えば、患者に対しては、薬の服用方法や注意点を分かりやすく説明するだけでなく、患者の不安や疑問に寄り添って応えることが求められます。また、医療チームの一員として、医師や看護師と協力して患者の治療に貢献することも必要です。
細かいことに気がつく
薬剤師は、調剤業務や薬の管理などで細かいことに気がつくことが求められます。例えば、調剤業務では、処方箋の内容や患者の情報を確認し、正確に薬を計量・分包・ラベル貼りすることが必要です。また、薬の管理では、在庫や賞味期限をチェックし、適切に保管・廃棄することが必要です。
これらの作業は、患者の安全に直結するため、ミスや不備があってはなりません。細かいことに気がつくことは、薬剤師に向いている人の大切な特徴です。
責任感が強い
薬剤師は、医療の専門家として、患者の健康や命に関わる仕事をします。そのため、責任感が強いことは、薬剤師に向いている人の必須の特徴です。責任感が強いとは、自分の仕事に対して誠実であることや、問題が発生した場合に対処することだけでなく、自分の能力や知識を向上させることや、自分の行動や発言に対して責任を持つことも含みます。責任感が強い人は、薬剤師として信頼されるでしょう。
薬剤師は、社会に貢献できるやりがいのある職業ですが、同時に高い専門性や倫理性が求められる職業でもありますので、これらの特徴を持つ人は向いていると言えるでしょう。
薬剤師に向いてない人の特徴
薬剤師という職業は、医療の現場で重要な役割を担っています。しかし、薬剤師になるには、高度な専門知識や技術だけでなく、人間性やコミュニケーション能力も必要です。薬剤師に向いてない人の特徴をいくつか挙げてみましょう。
責任感がない人
薬剤師は、患者さんの命や健康に関わる仕事です。処方箋に基づいて正確に薬を調剤したり、副作用や飲み合わせに注意したり、服薬指導を行ったりすることが求められます。責任感がない人は、ミスや過失を起こす可能性が高く、信頼される薬剤師にはなれません。
コミュニケーション能力が低い人
薬剤師は、医師や看護師などの他の医療スタッフと連携しながら仕事をします。また、患者さんやその家族ともコミュニケーションを取ります。コミュニケーション能力が低い人は、情報の伝達や共有に支障をきたし、トラブルや誤解を招く可能性があります。
学び続ける意欲がない人
薬剤師は、常に最新の医療知識や薬学情報を学び続ける必要があります。新しい薬や治療法が次々と開発されているからです。
学び続ける意欲がない人は、時代に取り残されてしまい、質の高い薬剤業務を提供できません。
薬剤師の業務により向いている人の特徴は異なる?
病院薬剤師に向いている人の特徴
病院薬剤師と調剤薬局の管理薬剤師は、どちらも医療の現場で重要な役割を果たしていますが、その仕事内容や求められるスキルは異なります。
病院薬剤師は、医師や看護師と連携して、患者さんの治療に必要な薬を選択したり、投与方法や副作用について説明したりする仕事です。病院薬剤師に向いている人は、以下のような特徴を持っていると良いでしょう。
- 医学や薬学に関する知識が豊富で、常に最新の情報をキャッチアップできる
- 患者さんや医療スタッフとコミュニケーションを取る能力が高く、チームワークを大切にできる
- 細かい作業にも集中できる
- 緊急事態にも冷静に対応できる
また、病院薬剤師はやりがいがあると考えることができる人も向いている人の特徴なのだと思います。
仕事がどんどん増えていくので、向いていない人にはブラックな職場だとしか思えないかもしれません…


調剤薬局の管理薬剤師に向いている人とは?
調剤薬局の管理薬剤師は、医師から処方された薬を調剤したり、患者さんに服用方法や注意点を指導したりする仕事です。調剤薬局の管理薬剤師に向いている人は、以下のような特徴を持っていると良いでしょう。
- 調剤技術や管理能力が高く、正確かつ迅速に仕事ができる
- 患者さんや医師と信頼関係を築ける
- 顧客満足度や売上などのビジネス面にも関心がある
- 自分の店舗やスタッフを育てることにやりがいを感じる
どちらも社会貢献度が高く、やりがいのある仕事ですが、結局向いている人の特徴は同じようなものでした。
仕事内容は違えど、薬剤師として高い倫理観を持ち、着実に仕事をこなせる人が薬剤師のプロフェッショナル性なのだと思います。
調剤薬局の管理薬剤師:一日のスケジュール
私は現在、調剤薬局の管理薬剤師として働いていますが、通常の一日について簡単な流れを紹介します。
朝9時出勤:まずは前日の処方箋や薬歴のチェックを行います。調剤ミスや重複投与などがないか確認します。その後、スタッフと簡単な朝礼を行い、当日の業務の分担や注意事項を伝えます。
午前中:患者さんの対応がメインです。処方箋を受け取り、保険証やアレルギーの有無などを確認します。必要に応じて医師と連絡を取り、用法用量や副作用などについて確認します。薬剤師としての判断で薬の変更や追加が必要な場合もあります。薬を調剤したら、患者さんにお渡しする前にもう一度チェックします。そして、服薬指導を行い、薬の効果や注意点などを丁寧に説明します。
昼休み:12時~13時にしっかり1時間とります。スタッフと交代で食事をとります。時々、近くの医療機関や他の薬局との交流会に参加することもあります
午後:休憩後は在庫管理や事務作業が中心です。薬の発注や棚卸しを行います。また、患者さんからの問い合わせやクレーム対応もあります。調剤業務は勤務薬剤師にお任せし、管理薬剤師はオペレーションが適正に運営されているか確認し、必要なら改善策を考えます。
さらに、スタッフの教育や評価も重要な仕事です。新人やパートの薬剤師に指導したり、定期的にミーティングを開いたりします。
夕方6時:退勤 帰りにはスタッフと振り返りを行い、感謝や反省点を共有します。
以上が、管理薬剤師としての私のおおまかな一日の流れです。
調剤薬局の管理薬剤師は多くの責任がありますが、ワークライフバランス的にも最高の環境です。
調剤薬局の勤務薬剤師よりもやる仕事の幅は広いですが、薬剤師としての成長ややりがいを求めるのであれば、おススメしたい仕事のひとつです。
薬剤師の仕事で大変なこと
薬剤師の仕事は、患者さんに適切な薬を提供するだけでなく、医師や看護師と連携して治療方針を決めたり、薬の効果や副作用をモニタリングしたり、薬物相互作用やアレルギーなどの問題を防いだりするなど、多岐にわたる業務を行っています。
これらの業務は、患者さんの命や健康に直結する重要なものですが、同時に大きな責任やプレッシャーも伴います。
私が仕事で大変だと感じることの一つは、常に最新の医療情報や薬学知識をキャッチアップしなければならないことです。医療や薬学は日進月歩で進化しており、新しい薬や治療法が次々と開発されています。
そのため、私たちは常に勉強し続けなければなりません。しかし、忙しい業務の合間に勉強する時間を確保するのはなかなか難しいですし、情報量も膨大で消化しきれないこともあります。
また、医療情報や薬学知識だけでなく、法律や倫理、コミュニケーションスキルなども必要です。私たちは様々なステークホルダーと関わるため、適切な言動や対応が求められます。
もう一つ大変だと感じることは、人間関係のトラブルに巻き込まれることです。
病院や調剤薬局では、多くの人と協力しながら仕事をする必要がありますが、それぞれに考え方や価値観が異なります。特に医師との関係は難しいことが多く、医師から無理な要求をされたり、無視されたり、責められたりすることもあります。
また、看護師や他の薬剤師とも意見が衝突したり、陰口を叩かれたりすることもあります。これらの人間関係のトラブルは、ストレスや不満を生み出し、仕事へのモチベーションやパフォーマンスに影響します。
私が経験した具体的な体験については、以下の記事で紹介しているので、調剤薬局などでのリアルな経験を知りたい方には参考になると思います。


薬剤師に向いている人の特徴を総括
薬剤師に向いている人のイメージを総括すると、以下のような特徴が挙げられます。
- 患者さんの健康や安全を守ることに責任感がある人
- 医師や看護師などと連携してチーム医療に貢献できる人
- 最新の情報を常に学び、アップデートできる人
- 患者さんやその家族に、親切で丁寧なコミュニケーションができる人
- 高い倫理観で社会的な役割を果たせる人
このような人は、薬剤師として活躍できるだけでなく、周囲からも



ぜひ一緒に仕事がしたい!
と、現役で仕事をしている私も思ってしまいます。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。今後も薬剤師として長年経験してきたことを情報発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

