薬剤師が転職をするときに、どのような準備が必要だと思いますか?
私は病院から調剤薬局へ転職しましたが、思っていたよりも情報収集に苦労しました。
転職活動をする前の私は、

転職サイトの情報は信じていいの?
登録は面倒だし、仕事中に何度も連絡がきたら嫌だなぁ…
と、あまりいいイメージを持っていませんでした。
今回は、病院薬剤師だった私が調剤薬局への転職に成功した経験をもとに紹介します。
この記事を読めば、効率的な情報収集のコツを理解し、転職成功の確率を高められるはずです。


薬剤師転職サイトで情報収集を効率化しよう
私の場合、県をまたいだ転職活動ということもあり、求人等の情報収集にかなり苦労しました。



どうやって信頼できる情報をインターネットで集めればいいの?
情報収集が出来なければ希望条件に合う求人を見つけられず、仮に好条件の求人があったとしても気づくことすらできません。
つまり、転職情報を得るための情報収集のルート確保が必要不可欠なのです。
また、友人(薬剤師)からの紹介を通じて、好条件先を教えてもらうこともあるでしょう。
しかし、



他にも良い転職先があるかもしれない…
と不安な気持ちは膨らむばかりです。
もし、信頼できる複数の情報収集ルートを持っていれば、その中からより良い求人を選ぶことができます。
つまり、転職活動は「好条件の求人を奪い合う情報戦である」と認識するべきなのです。
私が転職サイトを利用して感じたことは、



インターネットが普及した今、豊富かつ無料な情報収集ルートとして、これほど優秀なものはない!
ということです。
転職をうまく進めるためのポイントは、
- 薬剤師専門の転職サイトのエリア特化の出来るエージェントから情報収集を図る。
- エリアや勤務条件、待遇についての優先順位を明確にする。
- 大学の繋がりや、知り合いなどの情報網をフル活用する。
今の時代、転職情報を集めるためには転職サイトの利用は必要不可欠です。
転職を検討している方は、薬剤師専用の転職サイトに最低2社以上、できれば3社程度を利用すると良いでしょう。



転職するには、情報の質に拘ろう!


薬剤師転職サイトを1社に絞るのはもったいない



転職サイトは1社使えば十分でしょ?
と思われるかもしれません。
しかし、転職サイトは各々特徴が異なるので、1社のみではリスクがあります。
- 求人の範囲や条件が偏る
- 好条件の求人を逃してしまう
- 求人や条件の比較が出来ない
- 相性の合うアドバイザーに出会いにくい
転職サイトをいくつか組み合わせることで、これらのリスクを回避できます。



希望の求人がなく諦めかけていたけれど、
他の転職サイトで好条件の求人が見つかった!
希望の求人を見つけやすくするためにも、できるだけ複数の転職サイトに登録すると良いでしょう。
一方で、



転職サイトをいくつも利用するのが面倒なんだよなぁ
と思う方もいると思います。
正直、初期登録やアドバイザーとのやりとりなどに手間がかかるので、面倒に感じるのも仕方がありません。
しかし、その手間と比べても余りあるメリットが得られるのが転職サイトです。
転職成功の可能性を少しでも高めるためにも、一度転職サイトを覗いてみると良いでしょう。


薬剤師転職に向いている人が考える、サイト複数利用のメリット
より多くの求人を知ることができる
薬剤師転職サイトを複数利用すれば、より多くの求人を確認できます。
求人はサイトによって異なるため、新たな求人を紹介してもらえる可能性も高まります。



登録していた転職サイトでは希望の求人がなかったけど、
別サイトで見つけられた!
複数の情報収集ルートを持つことで、希望に合う求人を見つけ出すことが出来るようになります。
しかし、



複数の求人サイトをチェックするのが面倒なんだよね…
と感じることもあるかもしれません。
実は、転職サイトには個別のアドバイザーが付くことが多く、希望の条件に合う求人を厳選してくれます。
最初の登録さえ乗り越えれば、あとはアドバイザーが色々と調べてくれるので、個別で求人を探すよりも情報収集の負担を軽減することができます。
各サイトの強み・特徴が異なる
転職サイトはそれぞれの強みや特徴が異なります。
転職サイトを上手く組み合わせれば、より効率的に転職活動を進められるでしょう。
また、同じ求人でもサイトによっては雇用条件が異なるケースがあるので、複数のサイトをチェックして比較してみるのもおすすめです。
複数の転職サイトに登録すると、転職サイトが保有している独自情報を得ることができます。独自情報の中には、その転職サイトが独占的に保有している求人案件も含まれます。
転職サイトの独自情報には、それぞれのコネクションを活かした好条件の案件が多く、重要ポジションの募集や独占求人があります。
高年収・好待遇を狙うなら、複数の転職サイトを利用して独占求人を紹介してもらいましょう。
相性の良いアドバイザーが見つかる
転職サイトを利用すると、転職をサポートしてくれる相性の良いアドバイザーに出会えることがあります。
相性の合うアドバイザーと出会うことができれば的確な支援を受けられるため、転職の成功率を大きく高められるでしょう。



でも、信頼できるアドバイザーを見極められるか不安…
信頼できるアドバイザーを見極めるには、以下のポイントに注意しましょう。
- 無理に転職を勧めてこず、親身に話をきいてくれる
- 転職に関する希望や条件を理解してくれる
- 紹介する求人が、自分に向いてる理由を丁寧に説明してくれる
客観的なアドバイスをくれる担当者を味方につけられれば、転職の成功率を格段に高められるはずです。


求人の応募期間に余裕が生まれる
転職サイトに複数登録することで、ある求人サイトの応募に間に合わなかった場合でも、別サイトから応募できるケースも多いです。
しかも、求人の掲載期間は転職サイトによって異なるため、



Aサイトでは掲載が終了したけど、Bサイトではまだ募集している!



書類の作成が間に合わず応募できなかったけど、
別の転職サイトから同じ条件の求人に応募できた !
というケースがあります。
チャンスを逃さないためにも複数の転職サイトに登録しておくことをおススメします。
自分に合う転職サイトを見極められる
複数の転職サイトを利用していると、求人内容やサービス内容を比較して自分の希望や条件に合うものが見えてきます。
たとえば、地元で転職したい場合は「地域特化の求人が充実しているサイト」を、転職初心者で情報収集に不安がある場合は「面談等で相談にのってくれるサイト」を利用するのが良いでしょう。
転職サイトによってサービス内容や強みは異なるため、ぜひ複数を利用して自分に合うサイトを探してみてはいかがでしょうか?
薬剤師転職に向いている人が考える、サイト複数利用のデメリット
薬剤師転職サイトの利用にはメリットが多いですが、手間が増える等のデメリットもあります。
ただ、このデメリットの多くは対策することで解消できます。
例えば、



担当者から頻繁に連絡がくるのが嫌だなぁ
対策:対応できる時間をアドバイザーに伝えておき、事前に相談したい内容を纏めておく。



たくさんの求人を比較するのが大変なんだよな…
対策: できるだけ具体的な条件を伝えることで自分に合う求人を厳選して紹介してもらえます。



担当者への返信に手間がかかる…
対策:登録するのは2∼3社以内に留めておく



担当者の提案が条件に合わない…
対策:転職サイトを辞めるor 担当者変更を申し出る。
担当変更に関してはなかなか言いだしにくいと思いがちですが、良くなかった理由等を明確に伝えられればすぐに変更することが出来ます。
このようにデメリットの多くは事前に対策できるので、ぜひ転職サイトの利用を検討してみてください。


薬剤師転職に向いている人はこうする! 転職サイトを上手に利用するコツ
せっかく複数の転職サイトを利用するのであれば、できるだけ早くコツをつかみたいものです。
しかし、ただ単に登録するだけでは有効に活用することはできません。自ら最大限のサポートを受けられるよう能動的にアクションを起こす必要があります。
ここでは、薬剤師転職サイトを複数利用する際のポイントを紹介します。
転職の全体像を具体的にイメージする
転職が初めての方は、全体像が把握しにくく、正直イメージが湧きにくいのではないでしょうか?
転職サイトを利用した転職活動の流れは、下に示すような形で進みます。
※転職サイトごとに若干異なる場合があります
Web上で会員登録し、転職条件や希望などを入力します。
①メール等でアドバイザーから連絡が来るので、電話や面談などを予約します。
②面談の際に詳細な希望条件等を伝達します。過去の経験や職務内容を詳細に伝えることで、より適した求人情報を提供してもらうことが出来ます。
随時、希望の条件に沿った求人情報がアドバイザーから紹介されます。
希望の求人に対して、アドバイザーを通じて応募をします。面接場所や日時など、概ねアドバイザーが手配をしてくれるので、手間は掛かりません。
希望求人先からの面接等で合格すれば、希望先への転職が決まります。
不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、転職サイトの利用には難しいことはありません。
分からないことがあってもアドバイザーが親身に対応してくれるので、ぜひ気軽に相談してみると良いでしょう。
希望条件を明確にする
効率的に転職活動を進めるためには、希望の条件を明確にすることが大切です。



私は、福岡市内、自宅周辺、正社員、子育てをしながらでも働ける、年収500以上、循環器関連の門前、などを希望条件にしてました!
希望条件が明確にできたら、以下の点も意識しながら転職サイトを選ぶと良いでしょう。
- 求人数が多いもの
- 希望勤務地の求人数が多いもの
- 求人の雇用形態・職場の条件を選べるもの
- 自分に必要なサポートを提供してくれるもの
複数の転職サイトに登録したとしても、自分のニーズにマッチしていなければ希望条件に合う求人がなかなか見つかりません。
スムーズに求人を見つけるためには、希望する求人の条件や転職サイトに求めるものをあらかじめ明確にして転職サイトを選ぶようにしましょう。
希望条件や譲れないものを具体的に伝える
転職サイトに登録する際は、担当者にできるだけ具体的な条件を伝えましょう。
複数利用した場合、紹介される求人が多くなりすぎて確認が大変と思うかもしれませんが、具体的な希望を伝えておくことで、紹介される求人を絞り込むことができます。
反対に希望条件が曖昧だと、必要以上の求人数を送られてきたり、希望に合う求人を紹介してもらえない可能性もあるので注意が必要です。
担当者からのヒアリングの際は、できるだけ具体的に答えられるように準備しておきましょう。



雇用形態、勤務地、業種、年収の幅、福利厚生や教育制度、etc
これらの優先順位付けも忘れずに!
希望に合う求人を効率的に紹介してもらうためにも、転職の条件はできるだけ具体的に伝えましょう。
対応できる時間帯を決めておく
ほとんどの場合、転職活動に避ける時間は限られると思います。
転職サイトを利用する際は、対応できる時間を明確にして、具体的に伝えておくと良いでしょう。
複数のサイトに登録した場合は連絡頻度が増えて最初はストレスに感じるかもしれませんが、対応できる時間帯を伝えることで負担を感じずにやり取りできます。
「平日の19時以降に連絡してほしい」「土曜日の12時~13時であれば電話できます」など、アドバイザーに事前に伝達しておけば、お互いに負担を軽減できるでしょう。
また、頻繁に電話がくるのを避けたい場合は、メールでのやり取りのみを希望する方法もあります。
あらかじめ対応可能な時間帯をアドバイザーに伝えておき、無理のない形でサポートしてもらうことで、転職活動の負担を軽減することができます。
アドバイザーは、忙しい自分の代わりに希望条件先を調査してくれる右腕だと考えると、転職活動を気楽に進めることが出来ます。
嘘はバレるので要注意
当たり前ですが、職務経歴などで嘘をつくのは絶対にやめましょう。
また転職サイトを複数使用しているときも、他サイトを利用していることを正直に伝えたほうが良いでしょう。
アドバイザーが他社を意識して、より良いサービスを提供してくれる可能性が高まるメリットがあります。
複数利用を伝えたことで「以前より多くの求人を紹介してもらえるようになった」という話もよく聞きます。
アドバイザーも転職成功の成果を欲しがっているので、そこの心理を利用するのです。
最大限転職サイトを使い倒すためには、転職サイトを複数利用していることを伝えてみましょう。
アドバイザーと定期的に連絡をとる
信頼できるアドバイザーが現れたら、アドバイザーとは定期的に連絡をとりましょう。
アドバイザーとこまめに連絡をとると、転職意欲が高いと判断され、手厚いサポートを受けられたり好条件の求人を他よりも早く紹介してもらえることがあります。
実際に、



好条件の求人が出たときにすぐに紹介してもらえた!



積極的に非公開求人を紹介してもらえた!
というケースも耳にします。
アドバイザーと連絡をこまめに取ることは、間接的に転職活動期間を短縮することにも繋がりますので、2週間に一回程度を目安に連絡をとると良いでしょう。


薬剤師転職に向いている人は絶対にやらない!転職サイト利用時の注意点
ここまで薬剤師転職サイトを複数利用するメリットについてご紹介してきましたが、複数利用する際には注意点もあります。
トラブルが発生したり、情報を管理できないなどの失敗を避けるためには、以下の注意点を把握した上で利用することが大切です。
複数の転職サイトから同じ企業にアプローチしない
同じ求人が複数の転職サイトに掲載されていることもありますが、同じ企業に重複してアプローチしないよう注意しましょう。
複数のサイトから同じ求人に応募した場合、企業と転職サイト間でトラブルが発生するリスクがあります。
重複応募は、転職サイト側はもちろん応募先の企業にも「管理能力がないのでは?」といった不信感を与える可能性があります。
同じ求人が複数サイトに掲載されている場合は、信頼できるアドバイザーを見極めて、1つの転職サイトからアプローチするようにしましょう。
登録するのは3社以内に留める
担当者とのやり取り等の負担を考慮すると、登録する薬剤師転職サイトは2~3社程度に絞るのがおすすめです。
利用する転職サイトの数が4社以上になると、アドバイザーとのやり取りや求人情報の確認がストレスになる可能性があります。



私は3社が限界でした…
一方、登録する転職サイトが2~3社程度ならそれほど負担になりません。
複数の転職サイトを管理できる自信がない場合は、登録するのは3社以内に厳選しましょう。
登録する転職サイトを決めきれない場合は、いったん気になる転職サイトを順々に利用してみて、自分にマッチしているものに絞るのも一つの方法です。
1つの転職サイトの情報を鵜呑みにしない
転職サイトを利用すると様々な情報を得ることができますが、1つの転職サイトの情報を鵜呑みにすると失敗するリスクがあります。
そのサイトの意見が必ずしも求職者にとってベストとは限らないためです。
とくに、転職の軸が定まっていない人は情報に流されやすく



勧められるがまま転職したけど、自分に合わない職場だった…
といった失敗はしたくないですよね。
このようなミスマッチを防ぐためには、複数のアドバイザーから意見をもらい、多角的に検討すると良いでしょう。
転職後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、1つの意見を鵜呑みにするのではなく、必ず複数の意見を比較するようにしましょう。
合わない転職サイトは退会しよう
頻繁な連絡や的外れな求人紹介が転職活動を妨げているようであれば、さっさと退会しましょう。
たいがい公式サイト上や電話・メール等で退会の手続きを簡単に行えますので、転職サイトが合わない場合はいつでも退会できます。
自分の人生がかかっている転職ですので、有効活用するためには、能動的に動いていきましょう。
最初は良心が痛むかもしれませんが、すぐに慣れます。



私は、リクナビ薬剤師のアドバイザーが苦手だったので、すぐに退会しました
薬剤師転職に向いている人に、おススメの転職サイトは?
私の場合は、「ファルマスタッフ」を専門アドバイザーとの相談用に、「マイナビ薬剤師」「アポプラス薬剤師」を求人検索用に使い分けていました。
これらの特徴は病院・調剤薬局・ドラッグストアの求人数が圧倒的に多いことです。
ファルマスタッフは丁寧なヒアリングを強みとしており、求職者の希望とのマッチング精度が高いです。
マイナビ薬剤師とアポプラス薬剤師は全国に拠点を持っているため、地方の求人にも強い点が特徴です。
また、希望の求人が市場に出ていない場合でも、働きたい職場に交渉をして採用枠を作ってもらう動きが他サービスにはない大きな特徴です。
この3社に登録しておけば独占求人を網羅できる上に、希望年収や土日祝休みなど、希望する条件で求人を探すことができるため、自分に合った求人を高確率で見つけることができます。
すべて完全無料で利用できますので、まだ登録していない方はぜひ確認してみてください。
まとめ
効率良く転職活動を進めるためには、転職サイトを複数利用して情報収集するのがおすすめです。
この記事で紹介している転職サイトは好条件の求人情報が豊富に掲載されているので、転職成功のためにもご参考ください。
薬剤師転職サイトを複数利用するメリット
転職活動をスムーズに進めるためには、求人数が多く支援の手厚いサイトを利用すると良いでしょう。そこで得られた情報を駆使することで、情報収集に悩まされることはなくなると思います。
最後まで記事を読んでいただき誠にありがとうございました。この記事では、私が転職活動の際に学んだ転職サイト活用のコツをお伝えしてきました。
これからも薬剤師として、役立つ情報を発信していきますので、応援よろしくお願いします。

